タックルベリー
「ロッドの話」
2017年7月10日
今回はちょっとマニアックなネタ。
タックルベリーの各店舗には中古のロッドが沢山並んでますよね?今回はそのなかでも特にバスロッドについて少し。
僕のやってるDELTA ROD BRANDというロッドと並行して説明させていただきますが、まずは素材の違いが大きく分けて4つあります。
まずはチューブラーと呼ばれるロッドのなかでも1番ベーシックなもの。24tの中弾性から40tなんかの高弾性まで様々な種類があります。DELTAではLPDseriesがそれにあたります。

続いて昨今、使用する方が増えたソリッドティップ。チューブラーのブランクスのティップ(穂先)の部分に折れにくく繊細なソリッドを使用したロッド。チューブラーだけではだせない繊細さを求める機種に使用されます。DELTAではFusion seriesに採用し比較的ロングレングスのRODを中心にラインナップしています。

少し珍しいものとしてはオールソリッドやフルソリッドと呼ばれる全てにソリッドのカーボンを使用したロッド。基本的に曲がりに対してきわめて折れないのですが、ブランクスが中空ではなく芯があるため重量が増すのが欠点。そのためDELTAではCOREseriesに採用してこちらは比較的ショートレングスのラインナップをしています。

最後にグラスやカーボンコンポジット、低弾性カーボンを使ったいわゆる巻物ロッド。バスのバイトを弾きにくく、主にハードプラグの使用に適しています。
ここ数年ガイドの小口径化が進みましたが、一方では多少大きめのガイドが付いていた方がラインスラックが作りやすくソフトベイトなどの釣りには向いているとの声もきかれます。
釣りをされない方からは「何故そんなに釣り竿が沢山必要なの?」という言われそうですが、ゴルフクラブに例えてみて下さい。ゴルフコースを2本や3本のクラブでまわる人はいないですよね?ルアーフィッシングの対象魚のなかでも圧倒的にルアーの種類が多いのがバスフィッシング。トーナメントなどになるとboatのデッキ上に10本なんてのは当たり前なんです。

そして、基本的にリールは車に例えるならグレードと同じ。値段が高いフラッグシップモデルの方が性能が高いです。
ただロッドは“好み”が非常に存在する。中弾性肉厚なトルクフルが好きな人もいれば高弾性のシャキッとしたのが好きな人もいる。短いスパンで新製品は登場してくるけど、カーボンに変わる何かがみつからないかぎり劇的な進化はしてないのも現状です。
だからこそタックルベリー各店舗で実際に触れてみて自分好みのロッドをみつけるのはありだと思いますよ。全て新品は気持ちがいいけどなかなか大変ですよね。どうしても釣り場で使ってみて合わなかったら買い取りもしてくれるので。あまり業界では語られないけど僕は身長によっても違うと思います。サーフボードやなんでもスポーツの道具って身長に合わせるし181cmの僕と170cmでは取り回しやすいレングスも多少変わるし、喫水の高いバスボートとローボート、オカッパリでも違うはず。
是非、自分にあったロッドを見つけてくださいね!


野村 俊介(のむら しゅんすけ)
生年月日 | 1978年06月07日 |
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出身 | 静岡県 |
住居 | 山梨県在住 |
職業 | プロアングラー |
主な戦歴
JBプロシリーズ 最多優勝
2015 | JB全日本バスプロ選手権 東日本 優勝 |
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2012 | エリート5 優勝 |
2011 | JBバスアングラーオブザイヤー |
2009 | JBバスプロ選手権東日本 東日本 優勝 |
2009 | JBバスアングラーオブザイヤー |
2001 | JBバスアングラーオブザイヤー |