ターンオーバーの攻略法 – ノムシュンのMy“Berry fish” fishing!|タックルベリー

ノムシュンの My Berry fish fishing!

ターンオーバーの攻略法

2016年10月20日

ぐっと気温が下がって秋も深まり、富士五湖周辺ではそろそろ紅葉もはじまりそうですが皆様の釣果はどうですか?
僕のホームレイクである河口湖ではここ1週間ほど前から遂にターンオーバーが始まりました。夏の暑さから解放されバスの適水温になり、シャローからディープまで広範囲で釣れていた湖が少しテクニカルになるけれどしっかりと狙えばいい釣果も期待できるのがこのターンオーバーの時期でもあります。

今回はこのターンオーバーについて書いてみたいと思います。

まずはターンオーバーって何?って方のために簡単に説明していくと、朝晩の冷え込みが厳しくなり昼との気温差が激しくなってくると湖の表層にある外気と接している水が急激に冷やされます。すると冷やされた水は重くなり中層や底の方の水の下へ下へと潜り込もうとします。熱いお風呂の湯船にゆっくりと冷たい水を入れていくと混ざるのではなく上に熱いお湯、下に冷たい水と分かれるはずです。
するとどういうことが起きるでしょう?魚を飼育したりしている水槽の水を上下にかき混ぜればきっと底の方に沈殿している餌の食べ残しや魚の糞といったものが巻き上がってきてたちまち水槽の水は汚れてしまうでしょう。エラで呼吸をする魚たちはゴミの舞い散る水の中で活性が下がってしまうのです。

判断の方法としては

  • 普段より水が濁り、よく見ると小さな塵のようなものが水中に舞っている。
  • boatなどが走り去った後にいつまでも水面に泡が残っている。

などです。

さてここまで書くと釣れなそうって思ってしまいそうですが、逆に条件の良いところには魚が集まりやすく良い釣果に恵まれることもあります。その条件とは、

水質がよいところ これにつきます。具体的には

1・流れ込み

酸素の多いきれいな水が流れ込む流入河川周辺は魚が集まりやすいです。特に沖側にウィードがあればそのインサイドにはきれいな水がとどまりやすいためにより良いでしょう。

こんな場所ではコングなどのバド系プラグやバズベイトなどが効果的です。

2.ウィードドームのなか

カナダ藻などドーム状に生えているウィードのなかの水は外のターンオーバーの水をプロテクトしやすく、光合成により酸素も豊富。

こんなウィードの中を攻めるにはパンチショットリグやヘビーウェイトのラバージグが必要です。突然のビッグバスにも対応できるような強めのベイトタックルや太めのラインを使うことも重要です。

3・ウィードアウトサイド

これは少しターンオーバーが落ち着き始めた時に有効になってきますが、普段のクリアーな水質よりもハードベイトなどへの反応がよくなります。

ウィードアウトサイドである4~5mラインを引いてくることのできるディープクランクやヘビーウェイトのスピナーベイトが有効です。リアクションバイトを狙います。

以上が簡単な秋のターンオーバー攻略法。季節の変わり目、皆様も風邪などに気をつけていい釣りをしてくださいね!

野村 俊介(のむら しゅんすけ)

生年月日 1978年06月07日
出身 静岡県
住居 山梨県在住
職業 プロアングラー

主な戦歴

JBプロシリーズ 最多優勝

2015 JB全日本バスプロ選手権
東日本 優勝
2012 エリート5 優勝
2011 JBバスアングラーオブザイヤー
2009 JBバスプロ選手権東日本
東日本 優勝
2009 JBバスアングラーオブザイヤー
2001 JBバスアングラーオブザイヤー

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