消耗品研究会~オフセットフック編~ その1 – 多賀城中央店(Tagajo Chuo)

2025.04.09

消耗品研究会~オフセットフック編~ その1

どうも、多賀城中央店宮田です!

 

 さて今回すぐ本題。

 

 

本題

 

 さて今回は消耗品研究会!久々ですね、この誰得コーナー(笑)

 前回まではトレブルフック編をお届けいたしました。ひとえにトレブルフックといっても、ベンドの形状やコーティング、素材によってかなり違いがありました。

 ここからのオフセットフックに関しては、ワームとの相性とかもありますので、また違ってくるかもしれません。最終的には好みですけどね…(笑)

 

 では今回はコチラ。

 

・デコイ キロフックシリーズ

 さて第一弾は定番のキロフック。常に在庫の出入りがあるイメージなので利用されている方も多いのでは。

 

 

 と、ここで分析の前に基本的なお話をしようと思います。というのも、オフセットフックにももちろんフックの形状の違いがあります。

 

 一般的に、オフセットフックの場合は「ゲイプ」の差が注目されるところだと思います。ゲイプとは、簡単に言うとフックをワームにセットした時の、下側のふくらみの所のふくらみ度合いのこと。

 これが比較的膨らんでいるヤツを「ワイドゲイプ」、逆に狭いヤツを「ナローゲイプ」といいます。基本的には…

 

 

・ワイドゲイプはボリューミーなワーム等フッキングしにくいワームのセットアップに向いていて、ナローゲイプと比べると早掛けに向いている。一方ボトムでの姿勢が安定しなく、フッキングパワーが逃げやすいので深くかかりにくい。

 

・ナローゲイプはボトムでの姿勢が安定しやすく、フッキングパワーが逃げにくいので貫通力がある。一方、ボリューミーなワームには向いていなく、針先が出にくいのでワイドゲイプと比べると早掛けには向いていない。

 

 

 ってカンジ。なので基本的には使用するワームと用途で使い分ける事が出来ます。迷ったら中間くらいのゲイプのやつを選べばOK。

 ちなみに「フッキングパワー」と「早掛け」に関しては下で詳しく書きます。

 

 

 

 で、改めてキロフックを見てみましょう。

 こちらは中間サイズのモデル。迷ったらコレ!って感じですね。ちなみに、キロフックシリーズで一番売れているのはコレです。

 

 

 こちらはワイドゲイプモデル。店頭で比べてみると分かりやすいと思いますが、フックのふくらみがかなり大きくなっています。太いワームとかをセットするのにいい感じなのも納得です。

 

 

 そしてこちらはナローゲイプモデル。コレも比べると分かるんですが、ふくらみがかなり少ない。

 理論上フッキングをする時に、ふくらみが大きくなればなるほどフックの先端が外側へ向こうとするチカラが加わります。その分フッキングパワーが分散してしまって、パワーが伝わりにくくなってしまうのでフッキング率が下がります。

 そう考えると、ゲイプが狭いほどフッキングパワーの分散が少なくなるのでフッキング率が上がるんです。

 

 

 ただ、瞬発的なフッキングに関しては逆になります。これは、単純に(仮に同じワームを使ったとすると)フックの先端がワームから離れる距離が、ワイドゲイプよりもナローゲイプのほうが少なくなるので、結果的に掛かりにくくなります。

 「針先が出やすいから、食った瞬間にフッキングするとワイドのほうが掛かりやすい」と言ったほうが分かりやすいかもしれません。ちょっと説明下手でスイマセン。

 

 

 そしてこちらはスタンダードのモデルに溶接リングが付いたもの。こちらはフックが糸によって直接固定されないので、セットしたワームが自由に動きます。

 コレの何がいいか、というと、例えばワームをステイしたとき、アクションの余韻、流れ、潮、風…などの要因によってナチュラルに動いてくれるので、より食わせ能力が上がります。ステイ多めの釣りにピッタリ。

 その分、逆に動きすぎると食わない…、って時には当然不向きですし、フッキング時に多少ぶれるので、フック単体よりは理論上フッキング率は落ちます。あとは、ノーシンカーで使用した場合は根掛かりのリスクも増えそうです。溶接リングが岩とかに挟まりそう。

 

 

 

 とまぁ、ゲイプ形状の特徴については簡単にはこんな感じ。ちなみにデコイのフックは安価ですがやや強度が劣る面があります(曲がりやすい、針先なめやすい)。この辺の良し悪しの理屈はトレブルと同じなので、詳しくはトレブル編をご覧下さい↓↓↓

 

消耗品研究会 ~トレブルフック編~ その6

 

 

 

 今回はこの辺で!

以上、多賀城中央店宮田でした!

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