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森永誠の釣り日和

2008.02.16 Saturday第18回 義理堅いオール阪神さんと大阪Fショー

 立春を過ぎたといっても寒い日が続きます。皆さん釣りに出かけていますか。寒い寒いとコタツに入りっぱなしなんてことはないでしょうね。海の中には着実に春が訪れメバル、マダイといったターゲットも釣れ出しました。春の魚との対面は季節の先取りで、これって釣り人だけの特権と思うのは私だけでしょうか。

 さて、今回は2月1〜3日に開かれた大阪のフィッシングショーのことを書かしてもらいます。1日は業者日で一般の人は入場できませんが、私は取材で各ブースをつぶさに歩いて回りました。とはいっても実際に出かけたのは午後からで、午前中は私がレギュラーを務めるサンテレビの「ビッグフィッシング」の MCであるオール阪神さんと和歌山県唐尾にある海上釣り堀・紀州にいました。今回は釣りが目的ではなく、紀州のオーナーである川口さんが結婚するため、現場で阪神さんからのお祝いビデオレターを作ろうと出かけた次第です。

 先月に川口さんと何気なく「阪神さんからのビデオレターがあれば結婚式が盛り上がるだろうね」と話していたら、それが阪神さんの耳に止まり「ビデオレター作りましょうよ」と乗ってくれたのです。そのビデオレター作りがまさか現地で、それもノーギャラですから川口さん大感激です。「いつも川口さんにはお世話になっているから…」の言葉に、阪神さんの義理堅さ、思いやりが溢れています。実は阪神さんは私の家内の親戚で、その縁もあって仕事だけでなく、個人的にも親しくお付き合いをさせてもらっています。あらためて阪神さんの人柄のよさが感じられた出来事でした。

 ビデオレターは結婚式の当日(2月11日)に式場だけで公開されます。どんな内容のレターかちょっと気になりませんか。そこで阪神さんに承諾をいただき、この私の「釣り日和」だけで内容と写真を公開します。写真を見てもらえば分かるように、ビデオが上半身の阪神さんを捉えたときは正装していますが、ビデオをグイと引いた阪神さんの全身、何と下半身は派手なパンツひとつで釣り場に立っています。寒さに震えながらお祝いの言葉を述べる阪神さん、本当にご苦労様でした。きっと川口さんには一生忘れることのできない記念レターになったことでしょう。

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 せっかく来たのだからと2時間ほど竿を出したらメジロ、カンパチ、シマアジ、マダイが絶好調です。私に至っては練りエサでカンパチ、メジロを3連発と久しぶりに大物の引きを体感しました。大物釣り大好きな阪神さんもカンパチをゲットして納得顔で唐尾を後にして劇場へと向かいました。

 私もその足でフィッシングショーが行われているインテックス大阪に向かい、午後から各ブースをつぶさに見て回りました。残念なことに今回のフィッシングショーにはタックルベリーは出展していません。昨年のショーにはタックルベリーは出展しているのに、なぜって思う人もいるでしょうね。昨年は2日間ベリーガールと私はトークショー、クイズ大会、ベリーガールのダンスなど参加者と楽しい時間を過ごしました。「来年もまたやってね」とたくさんの参加者から声をかけていただいただけに、今回の不参加は本当に残念です。参加しなかったのはタックルベリーの問題ではなく、主催者側の事情ということですので、その辺りのことは理解してほしいと思います。来年のことをいったら鬼が笑うかもしれませんが、来年は出展できると私個人は思っています。いや、釣り業界のことを考えると出ないといけないと思います。皆さんも期待して、そして応援してくださいね。



 さて、一般日は両日ともたくさんの人が集まり、各ブースは人の山でしたが、もうひとつ盛り上がりに欠けたような気がします。イベントが例年通りで新鮮味に欠け、新製品にしても“なるほど”と思えるものが少なかったからです。もっと各方面からいろいろなメーカーが参加して盛り上げるような工夫も今後必要ではないでしょうか。
 
そんな中、私が“なるほど”と思った新製品があったのでご紹介します。

300M.jpg◆ダイワ「シーボーグ300M」
 電動リールの進化は目を見張るものがあります。いまでは対象魚によって使い分けるほど細分化されていますが、あらゆるターゲットに対応できる電動リールがほしい、このニーズに答えたのはこのリールです。
軽量化された上に巻き上げパワー、巻き上げスピードにも優れ、それでいて良好な操作性がこのリールの特徴です。
同メーカーの500番クラスと変わらないパワーで大型青物にも対応できるという話ですので、これ1個で船釣りが楽しめそうです。

◆がまかつ「鮎舟ジャイロジェット650」
 業界初のスケルトンの鮎舟です。側部と底部がスケルトンタイプ、すなわち透けて見えるのです。以前の鮎舟は暗くしないと鮎がストレスになるといわれていましたが、その心配は不要で、逆に周りが見えるから鮎にとってはいい状態になるといいます。スケルトンによって鮎を簡単に取り出すことができる上に、鮎の状態がすぐに分かるメリットもあります。

◆ナショナル・センサー機能付き作業台「光るん台」
 夜釣りに欠かせないライトです。このライトに手を近づけるとセンサーが感知して自動で照らし、ライトから手を遠ざけると約20秒で消灯します。
ライトを点けたり、消したりする必要がないので両手が楽々に使えます。
離れていてもライトのマーカーが光るので、その位置がすぐに分かるので心配無用です。

◆冨士灯器「LEDタモ・ギャフライトF−C55X」
 朝夕のまずめ時や夜釣りは周りが暗いため、タモ入れやギャフ入れに苦労します。そこでこのライトをタモやギャフの柄に取り付け、獲物の方向にさっと振り出すことで内臓センサーが感知して、瞬時に狙った獲物を照らしてくれます。
消灯は柄を上に向けて尻栓部分を地面や船ベリにトンと叩くだけでOKです。

◆大島製作所「クーラー竿掛け」
 クーラーのベルトに固定するだけで竿受けになる便利なグッズです。
従来はクーラーに竿受けをネジで止めていましたが、この竿受けはクーラーに傷を付けることなくセットできます。
調整ピンで20度、50度、85度と3段階の角度調整ができます。

2008.02.01 Friday第17回 常識破り!冬季に川でクロダイが釣れる

 防波堤の釣りは子どもからお年寄り、そして女性も安心して楽しめます。ターゲットはいろいろありますが、全国的な人気を誇るのがクロダイで、関西ではチヌと呼ばれています。人気ターゲットだけに各地にはいろいろな釣法があります。和歌山県下で楽しまれている紀州釣りは江戸時代から伝わる伝統釣法で、ほかにも歴史を感じさせる釣法が多々あります。
 クロダイのシーズンは平均して春から晩秋で、特に春先の乗っ込みシーズンは“年無し”と呼ばれる50促ーバーが高確率で釣れるので大人気です。ただ、冬季でも場所をセレクトすれば釣れるのですが、確率が低いために狙う人が少ないのが現状です。
 ところが関西ではここ数年の間で、冬季にチヌを狙うのは珍しくなく当たり前になっています。釣法の確立もあるのですが開拓精神豊かな関西人、コンスタントに釣れる場所を次々に見つけていったす。それと同時に冬季に釣れるクロダイは天然物ではなく、放流されたものではないかと話す関係者が多くなってきました。

 放流物のクロダイはすべての過程において人間の手によって生産され、天然物よりも低水温に強いといわれます。関西では25年前からクロダイの放流が行われ、その恩恵を受けて50詑罎痢版無し”がいまでは当たり前に釣れるようになりました。放流物は天然物に比べて細長くてスマートで、低水温にも強いと大阪湾の各渡船店のご主人は口をそろえます。この意見に私も同感です。先日も和歌山市内で釣れたクロダイも放流物のようにスマートで胸ビレが長く、同行したメンバーも「胸ビレが長い、長い」と驚いていました。



 クロダイは水温が10度を割ると「仮眠状態」となり、深場でエサも取らずに寒さが過ぎ去るのを待っていると研究者はいいます。研究者が追っているクロダイとは当然のように天然物を指します。近年は温暖化が進んだとはいっても冬季の大阪湾は水温が10度を割ることがあります。となればクロダイは動かず、釣り人のエサには食い付かないということになります。それなのに現実ではクロダイが釣れるのですから、天然物ではなく放流物というのも頷ける話だと思いませんか。クロダイをずっと見続けているファンも「冬季に釣れるクロダイは放流物の可能性が高い」とよく話しています。

 低水温期のクロダイ狙いは「水深豊かな場所をセレクト」というのが常識ですが、何と川の中で釣れるという信じがたいことが起こっています。川の中は冷たい水が流れ日によっては雪解け水も加わり、クロダイが生息するには過酷な場所なのです。おまけにいま釣れているその釣り場の水深は2〜3辰叛く、まさに常識破りの釣り場といえます。

 その釣り場は和歌山市内を流れる紀ノ川の河口部です。河口部から上流に向かって約5全屬縫ロダイ釣り場が点在しているのです。塩分濃度の低い真水の影響の強い上流部でクロダイがそれも冬季に釣れるから不思議です。この釣り場は3年前に友人が開拓した場所で、毎年のように50促ーバーが数え切れないほど姿を見せています。釣り座の手前が浅くなっているので、竿2本から3本先に仕掛けを投入して、ウキ下1〜2ヒロで狙うのがセオリーとなります。水温の低い早朝でも食ってきますが、地元のメンバーは水温が上昇する午後から出かけて釣果を上げています。

 川の中を釣るわけですから当然のように悪条件というのがあります。一番避けたいのは大潮時の下げ潮を釣らないということです。この時間帯に当たると上流からの水の勢いが強く仕掛けがあっという間に流されて釣りになりません。ベストな条件は海からの潮が差し込む時間帯を釣ることです。水の流れもトロトロで釣りやすく、海からの込み潮は水温が上昇するのでクロダイの活性が高まるからです。



 今年の1月中に大阪でも雪が舞う寒い日和がありましたが、そんな日でもクロダイはバンバンと釣れて友人は49・6造鬟肇奪廚10尾も仕留めています。実はあまり知られていなかったのですが、和歌山港周辺も以前からクロダイの放流があるようです。ということはその放流物が紀ノ川河口で釣れているという考えもできます。
 日本全国でクロダイの放流が行われています。紀ノ川河口部のような場所は至る所にあると思います。となれば冬季でも狙ってクロダイが釣れる可能性があるはずです。夢を持って釣り場開拓をしましょう。なお、関西の冬季の釣り方はオキアミのフカセ釣りが基本になっています。参考までに…。


●●●今週の一押し●●●

011.jpg 大阪府小島の恵比寿丸ではお待たせのメバルがシーズンに入りました。今季は釣れ出しが1カ月ほど遅れて、ファンをやきもきさせていましたが、ようやく狙って釣れるようになりました。

 ポイントの小島沖へは10分ほどで行けるので初心者も安心して竿を出すことができます。水深は15〜40辰如▲瓮丱襪離織覆歪譽好譽好譴砲覆襪里如△いに根掛かりさせずに仕掛けを流していくか、それが釣果につながってきます。仕掛けは胴つき3本バリで、エサは生きエビ、あるいは疑似餌で狙います。潮の流れに合わせて25〜30号のおモリを使います。

 平均して濁りがまわりやすい中潮から大潮周りがベストです。最近の釣果は20造ら28造泙任10〜15尾、これにマアジ18〜23造30尾ほどまじります。これからは30詑罎梁膩織瓮丱襪釣れるので期待できます。

◆問い合わせ 恵比寿丸(筍娃沓押Γ苅坑機Γ娃毅坑院泡
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森永誠
森永誠

森永誠(もりながまこと)
昭和31年に世界遺産で有名な鹿児島県屋久島で生まれる。中学1年で大阪に移り、大学卒業後に週刊釣りサンデーに入社して編集部員に。25年勤続したが廃刊を機に独立して編集プロダクション「オム・オーシャン」を設立。現在、サンテレビ「ビッグフィッシング」レギュラー、ラジオ大阪・月曜日「むっちゃ元気・オール阪神の週間釣り道楽」レギュラー。サンケイスポーツ、日刊ゲンダイ、週刊つりニュースなどに執筆中。釣りは何でもこなすが手軽に楽しめる防波堤の釣りや投げ釣りを好む。

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