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森永誠の釣り日和

2009.09.01 Tuesday第48回 スクープ!大阪にキスの新スポット誕生

 投げ釣りのターゲットであるキスは夏がベストシーズンです。遠浅の砂浜がベストフィールドで、5本から10本の数釣り仕掛けを使っての"引き釣り"が定番です。関西にはたくさんのフィールドがあるので、どこへ行こうかと迷ってしまいますが、ほとんどの人が情報を集めて、いま釣れているポイントを選び出かけています。
 パールピンクに輝く美しいキスは底が砂地の場所に生息して、込み潮に乗って接岸し、下げ潮時は沖へと移動するともいわれます。それもフラットな砂地ではなく起伏のある砂地を好む傾向にあります。というのも砂地のフラットな底では外敵に襲われると身を隠せる場所がないからです。その点、起伏のある場所なら頭から勢いよく砂の中に潜り込めるので、外敵から身を守ることができるのです。もちろん、早く外敵を見つけるための視覚や聴覚は非常に発達しており、このことから釣りのおいてもできるだけ静かに釣ることが大事で、オモリも着水音の小さいものを選ぶことが要求されます。また、ピンポイントにキャストしないで、ポイントの少し沖にキャストして、静かにポイントまで引いてくる釣りがベストです。

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 大阪府内にもキスが釣れるポイントがあります。当然のように底は砂地がベストスポットで、ヘドロが沈殿しているような場所にはキスは生息していません。大阪府内にある砂底の釣り場は全国的に知られている関西国際空港から南側、すなわち大阪府南部がキスの生息地といえます。ところがこの常識が覆されたのです。キスが少しは釣れるだろうといわれていた泉大津の南側、泉北郡忠岡町の北側にある大津川河口で三ケタ釣りと爆釣しているのです。工場群が立ち並ぶ場所でもキスは釣れますが三ケタも釣れる事実、釣り雑誌の記者(いまは廃刊の週刊釣りサンデー)25年やっていましたが、こんなことは記憶にありません。
 この情報を届けてくれたのは30年来の友人であるサーフ和の藤原靖典会長です。8月上旬に「昨年のいまごろ、赤潮が出たとき大津川の河口でキスがかなり浮いていたから、大釣りできるかもしれないよ。試し釣りに行ってみるわ」という電話をいただきました。数日後の午前8時ごろ「いま80尾ほどキスを釣ったわ、ほかの人もよう釣っている。キスの穴場やで」と藤原さんから電話をいただいたのです。結局、藤原さんは午前中に150尾ほどと夢のような釣果だったのです。
 その後も藤原さんらは釣行して3ケタ釣りを達成しています。私もすぐに出かける予定でしたが、仕事の都合や今年は父親と義母の初盆のため行けず、ようやく22日、レギュラー番組の「ビッグフィッシング」のロケに合わせて出かけました。結果は早朝の3時間ほどで3人とも30尾以上、外道にはハゼ(ウロハゼが中心)が同数ほどで投げるたびにキス、ハゼが釣れて素バリなしという好調さに驚いてしまいました。サイズは最大18造箸い泙劼箸弔任靴燭、前日に藤原さんは23造鯆爐蠑紊押△海瞭は抜き上げ途中に20詑罎鰺遒箸垢覆瀕彪燭眤燭い亡待できます。

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 このロケは9月10日(木)にサンテレビのビッグフィッシグ(午後10時から)で放送されます。どうぞご覧ください。
 ところでなぜいままでキスが釣れていなかった大津川河口で爆釣なのか、それが大きな疑問です。これが釣れる理由だとはっきりと答えられませんが、私なりの考えはあります。周辺はヘドロ底が多いのですが、大津川河口だけは大雨などによって土砂が上流から流れ込み砂底が多いのです。そして潮が引くと干潟が出現して、ここにはキスのエサとなる虫類も多く、大津川河口はキスが生息する環境が整っているのです。また、夏の大阪湾は高水温となりキスには厳しいのですが、河口部は真水の影響で水温が低いのもキスが集結する理由ではないかと思っています。
 砂地底にキスが集まるというのはしごく当たり前で、新しい人工砂浜では必ずキスが釣れ出し、護岸の小さなスポットでもキスが釣れることがあります。護岸の小さなスポットの場合、近くに砂置き場があることが多いのです。風によって砂が飛ばされ、いつしかその砂が底に溜まり、そのスポットだけキスが釣れることを私も体験しています。すなわち、キスは底の環境がよくなれば必ず釣れるのです。大阪だけでなく、ほかの地区でも砂底があるような場所なら、キスのスポットとなる可能性があるのです。みなさんも身近な場所を開拓精神で探ってみるのもいいのではないでしょうか。大津川河口のように場所が誕生することを期待しています。頑張ってくださいね。

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 最後に、この釣り日和は今回で終了です。長い間お読みいただき、応援していただきありがとうございました。またいつかお会いできますように…。
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森永誠
森永誠

森永誠(もりながまこと)
昭和31年に世界遺産で有名な鹿児島県屋久島で生まれる。中学1年で大阪に移り、大学卒業後に週刊釣りサンデーに入社して編集部員に。25年勤続したが廃刊を機に独立して編集プロダクション「オム・オーシャン」を設立。現在、サンテレビ「ビッグフィッシング」レギュラー、ラジオ大阪・月曜日「むっちゃ元気・オール阪神の週間釣り道楽」レギュラー。サンケイスポーツ、日刊ゲンダイ、週刊つりニュースなどに執筆中。釣りは何でもこなすが手軽に楽しめる防波堤の釣りや投げ釣りを好む。

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