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森永誠の釣り日和

2008.12.16 Tuesday第31回 若者に人気の磯釣り&新車が冠の釣り堀大会

釣りをもっともっと楽しむためには「釣りクラブに入ることだ」なんて話、数十年前に先輩から聞いたことがある。クラブに入れば先輩から技術を学ぶことができる上に、各地に散らばる仲間から正確な最新情報を真っ先に入手できるので、狙いの魚を釣る確率が高くなるというのだ。ところが近年はこの釣り組織に大きな変化が現れている。その一番の流れが会員数の減少だ。釣りのマンネリ化、遊びの多様化に加え、最新情報を楽にキャッチできるインターネットの普及により、釣りは個人時代に入ったという人もいる。現実に存在する全国組織の釣り団体では会員の減少に歯止めが掛からず、会員数は全盛期の半分以下、特に若者の入会は低迷して会員の高齢化が悩みの種だと聞く。
 そんな中、若者が積極的に参加している釣り種目がある。それは磯釣り。どこの磯釣り場に出かけても若い人が訪れ、姿かっこだけでなく技術的にもハイレベルで、かなり勉強していることが伺える。なぜに磯釣りだけが若い世代に受けているのだろうか。
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 磯釣りは「豪快で男らしい」からカッコいいなんて話も聞くが、それだけではないようだ。毎年各地で開かれるメーカーや各連盟などが行っている全国的な磯釣り大会、この大会に若い世代は憧れ目標にしているというのだ。この大会に優勝して名立たる名人に少しでも近づきたい、いや名人の仲間入りを果たしたいという野望もあるのだ。“フィッシングドリーム”を夢見ているのだ。中には各メーカーの「フィールドテスター」になりたい。それには全国レベルの大会で勝たなければならないと日々鍛錬の若者もいる。
 私も毎年のように各メーカーの全国レベルのグレ釣り大会を取材しているが、最近若者の参加が多くなっていることを実感している。昨年、長崎県五島列島で開かれた「シマノジャパンカップグレ」では何と東京から当時中学3年生の八田孝一君、沖縄から高校1年生の宮城太樹君が参加。この大会は全国で開かれた予選を勝ち上がった選手が集まるもので、当然のようにこの2人も予選を突破しての参加。沖縄の宮城君と雑談すると、沖縄ではグレはまず釣れないので南方系の魚を相手にフカセ釣りの勉強をしたという。高校生だけに自分のお小遣いの中での釣りのため練習にしても限られ、もっと練習したくてもできない環境。その中での本選出場に思わず拍手をおくった私。東京から参加の中学生はお父さんがグレファンで、そのDNAを引き継いでいるかもと笑って話してくれた。ともになぜにグレ釣りをするようになったのかと聞くと「グレ釣りはカッコいい」と話してくれたのが印象的だった。
 今年11月22、23日に愛媛県日振島で開かれた「2008マルキューカップ全日本グレ釣り選手権決勝大会」も若い世代の活躍が目立った。結果的にはベテラントーナメンターが優勝を飾ったが、昨年に続いて3位を実力で勝ち取った川井選手は27歳の新鋭。グレ釣りに対する思い入れやテクニックは高い評価を得ている。20歳代、30歳代が頭角を現わした同大会、活気があって見ごたえのある熱戦が繰り広げられ、報道する私達もハラハラドキドキで楽しかった。
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 釣り界の活性には若い力は欠かせない。磯釣り大会のように若い世代が参加する、いや参加したくなるような大会の企画や商品開発が釣り業界には求められていると思う。
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 さて、ここ数年ですっかりとメジャーな釣りとなった海上釣り堀。私がレギュラー出演しているサンテレビ「ビッグフィッシング」では昨年に続き「第2回サンテレビ杯釣り堀名人大会」を開催中。今回は各地で6回予選を行い、予選を勝ち抜いた選手による準決勝が来年4月23日、そして決勝戦が5月28日に行われ第2回の名人が誕生する。この大会の優勝者に贈られる賞品が釣り業界に衝撃を与えている。何と大阪日産株式会社岸和田店から新車が提供されるのだ。実用性の高い人気車「モコ」が贈られることに「釣り大会の革命だ」とある連盟会長は驚きを隠せない。同店は私やオール阪神さんらと毎月系列の2店を含み、海上釣り堀で親睦大会を開いている。その縁で業界初となる新車を提供してもらったのだ。私自身、釣り大会もゴルフの大会のように車が冠になる日を夢見ていただけに、自分が動いて現実となっただけに喜びも一入。この流れが釣り業界の未来につながればと大いに期待している。いや変わってくれると信じたい。
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 来年3月12日に和歌山唐尾(かろ)の釣り堀・紀州、3月26日に和歌山県マリーナシティの釣り堀で釣り堀の予選会が開かれる。予選会は誰もが参加できるので、我こそはと思う人は各釣り堀に連絡して参加してほしい。新車が手に入るかもしれないぞ。
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森永誠
森永誠

森永誠(もりながまこと)
昭和31年に世界遺産で有名な鹿児島県屋久島で生まれる。中学1年で大阪に移り、大学卒業後に週刊釣りサンデーに入社して編集部員に。25年勤続したが廃刊を機に独立して編集プロダクション「オム・オーシャン」を設立。現在、サンテレビ「ビッグフィッシング」レギュラー、ラジオ大阪・月曜日「むっちゃ元気・オール阪神の週間釣り道楽」レギュラー。サンケイスポーツ、日刊ゲンダイ、週刊つりニュースなどに執筆中。釣りは何でもこなすが手軽に楽しめる防波堤の釣りや投げ釣りを好む。

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