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森永誠の釣り日和

2008.05.16 Friday第24回 紀州にチヌとキスが楽しめる新釣り場誕生

チヌ(クロダイ)のかかり釣り。関西ではメジャーな釣りですが、関東方面の方にはピンと来ないかもしれません。イカダやカセ(小型のボートのようなもの)に乗って短竿を使いチヌを狙うことをかかり釣りといいます。関西では防波堤からチヌはいくらでも釣れますが、繊細な釣りを要求されるかかり釣りは違った面白さがあるとファンが多く、暑くても寒くても朝から夕方まで熱心に粘っています。防波堤で釣れた50促船未茲蝓△かり釣りで釣り上げた50造何倍も価値があるとかかり釣りファンは話します。その思い入れは分かるような気はするのですが、釣りの種類で価値観が異なるというのはどうでしょうか。

 関西のかかり釣り場は和歌山県下、三重県下、そして日本海側にたくさんあります。ただ最近は釣りの低迷というか、不況のあおりを受け釣り人の足が鈍くなり、残念なことにかかり釣り場が消えていくケースも起こっています。
 そんな中、関西から最も近いかかり釣り場が4月に誕生しました。場所は和歌山県毛見。関西の人でもあまり聞き慣れない地名ですが、海南の和歌山マリーナシティ横といえばある程度の位置が分かるでしょう。ここにかかり釣り場をオープンさせたのは船橋・ヒロ遊遊クラブで、マリーナシティの横にカセを掛けてチヌ、キス、スズキなどを釣らせるのです。

 4月下旬にこの釣り場に私がレギュラー出演しているサンテレビ「ビッグフィッシング」の撮影が入りました(5月15日の午後10時から放映)。ちょうど同番組のメインキャスターであるオール阪神さんが仕事オフということで、一緒にカセからチヌを釣ることになったのです。前回に「今週の一押し」で紹介したのですが、この面白くていい釣り場をもっともっと詳しく紹介したいと考え、当日のハプニングも含めてお伝えします。

 マリーナシティ横の水深6奪薀ぅ鵑縫セを掛けてブッ込み釣りで攻めます。エサは地元で掘ったボケです。ボケというのは関西での呼び名で和名はスナモグリです。スナモグリはヤドカリの仲間でチヌには最高のエサです。同クラブと共同経営している地元の船橋釣具店がボケを掘っているので新鮮な元気なものを使うことができるのです。それも一般のボケよりも半分くらいの小ボケを使うのでチヌの食い込みはよく、ほかの魚も違和感なくヒットします。

 さて、結果ですがこの日は現在のプロ野球セリーグを物語るようで阪神デーとなりました。阪神さんの独断場でチヌを6尾、私は1尾、友人の村田さんが1尾でした。ほかのカセに上がったメンバーも1尾で、悔しかったのはラストに私は50詑罎魍櫃韻燭里任垢、取り込み寸前でハリ外れです。「あーあー」としか言葉が出ませんでした。最大は私が仕留めた47造任匹譴發魚体の美しいチヌでした。DSC_1668.JPG

 面白いことによそ見をしているときに限ってアタリがでるのです。こういう現象はほかの釣りではよく起きることで、きっと皆さんも経験していると思います。「阪神さん当たった」と声を出すと竿がギュンですから笑ってしまいます。私のアタリもそのパターンで阪神さんの「森永さん当たっている」で反射的に合わせて釣り上げました。

 私と阪神さんが世間話をしているときに阪神さんの竿に大アタリです。もちろん2人ともアタリを見ていません。一緒に乗船していた同クラブの大西さんが慌てて竿をつかもうとドンとばかりに飛びつきました。というのも竿をつかむタイミングを逸すると、竿を海中に持っていかれるから油断ができないからです。幸いにも海中に持っていかれることはなく、すぐに竿を手にした阪神さん、しっかりとやり取りして40詑罎離船未鮖杜韻瓩涜臻足です。

 釣り場に精通している大西さん、頻繁にアドバイスをしてくれていたのですが急に無口になりました。腕をドンとばかりに船底に当てただけに「腕は大丈夫ですか」と声を掛けると「大丈夫です」と答えます。ところがそうではなかったのです。後で分かったのですが腕を脱臼していたようで、痛みをじっとこらえていたというのです。「無理せずに言ってくれたらよかったのに…」と話すと「せっかく来ていただいて迷惑を掛けるわけには行かなくて…」と大西さんは笑って話します。もっと気配りをしてやればよかったと反省することしきりの私です、大西さんすみませんでした。

DSC_1677.jpgヒロ3.jpg

 魚影が濃くてきれいな海、親切な船橋・ヒロ遊遊クラブ、人気が出るのは当たり前で、営業して1カ月しか経っていませんが釣り人の動きはいいようです。同クラブには和歌山の友人が協力している関係で、バックアップをお願いされています。私自身はいい釣り場で誰もが安心して楽しめる、そんなところには利害関係なし、損得勘定なしで私にできる範囲でいままでもいろいろなお店や渡船店さんのお手伝いをさせてもらっています。ということで船橋ヒロ・遊遊クラブには協力は惜しまないつもりです。
 
毛見にかかり釣りは楽しいですよ。最近はチヌにまじって大型キスも動き始めたようです。仲間と出かけてみませんか。私も近いうちにキス狙いで出かける予定です。

ヒロ2..jpgヒロ5..jpg

問い合わせは「船橋・ヒロ遊遊クラブ」(筍娃沓魁Γ苅横粥Γ毅毅毅検砲泙如カセ1隻2人乗りで6000円。釣り時間は午前6時から午前11時30分で延長することも可能です。ボケ、イシゴカイ、ヌカダンゴは常備しています

●●●今週の一押し●●●

海新丸のキスです..jpg大阪湾の各乗合船はメバルからキス釣りに変わってきました。大阪府泉佐野から淡路沖に出ている海新丸も午前便はキス、午後便はメバルを中心に狙っています。キスは16造ら26造鳩燭そろい、慣れた人は15尾ほど仕留めています。ポイントの水深は45奪薀ぅ鵑如▲ステンビンを使った2、3本バリ仕掛けでオモリは30号を使っています。エサは水深のある場所で有効といわれる発光するアオイソメがベストです。キス釣りはこれからがベストシーズンで数も型もよくなるので楽しみです。
 また、午後便のメバル釣りは25詑罎領彪燭まじり2ケタ釣りが期待できます。しばらくは食いが期待できるでしょう。

 問い合わせ 海新丸筍娃沓押Γ苅僑后Γ横械械
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森永誠
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森永誠(もりながまこと)
昭和31年に世界遺産で有名な鹿児島県屋久島で生まれる。中学1年で大阪に移り、大学卒業後に週刊釣りサンデーに入社して編集部員に。25年勤続したが廃刊を機に独立して編集プロダクション「オム・オーシャン」を設立。現在、サンテレビ「ビッグフィッシング」レギュラー、ラジオ大阪・月曜日「むっちゃ元気・オール阪神の週間釣り道楽」レギュラー。サンケイスポーツ、日刊ゲンダイ、週刊つりニュースなどに執筆中。釣りは何でもこなすが手軽に楽しめる防波堤の釣りや投げ釣りを好む。

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