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森永誠の釣り日和

2008.05.01 Thursday第23回 環境美化訴える明石西港の壁画が完成

 釣り人の出すゴミ問題により場所によっては立入禁止地区も各地にあります。ここ数年は釣り人も意識するようになって改善されつつあるのですが、それでもシーズンになるとゴミの山が出来てしまいます。ゴミ問題は永遠のテーマだという人もいますが、実は解決方法は簡単なのです。釣り人が持って来たゴミを必ず持ち帰る、たったこれだけを実践すればいいのです。それができないのですからウーン、何ともいいようがありませんね。私自身も雑誌記者時代にこのゴミ問題を何度となく書き、人があつまるようなところでは声を大にして釣り人の自覚を訴えてきました。昔に比べるとよくなった実感はありますが、まだまだ心無い人がいるのも事実です。

 ゴミのない釣り場にしようと各地でいろいろな取り組み、イベントが展開されています。NPO法人「医療・環境サポート協会」が行う防波堤に絵を描き、ゴミのポイ捨て禁止を訴える取り組みは各方面から注目されています。この取り組みを昨年6月の「釣り日和」で紹介しました。当時は数10檀舛れただけでしたが、4月13日に予定の全長130檀舛れて完成しました。高さは2段となり下が4・5叩⊂紊1辰箸覆辰討い泙后これを最初に描いたのは地元の衣川中学校の芸術部と同協会がサポートしている聴覚難聴児でした。その後、明石高等学校美術部、神戸学院大学美術部が参加して、一気に完成へと進んだのでした。この壁画が進むと同時に釣り場のゴミは少なくなり、釣り人へのアピールは大成功です。中には子ども達に声をかけてくれる釣り人もいたようで、夏の炎天下では冷たい飲み物を差し入れしてくれた人もいたそうです。こんな話を聞くとうれしくなってしまいます。



3.jpg 実は同協会は兵庫県とアドプト契約を結び、明石西港の清掃も行っています。アドプト契約を簡単にいうと同協会が清掃をしてその出たゴミを兵庫県が回収してくれるという制度です。

 ボランティアの清掃はゴミの回収が有料というのがネックのため、それを行政側にやってもらうのです。当日も午前中におそろいのジャンバーを着て明石西港の清掃を行いました。背中には同協会に賛同してくれるスポンサーのロゴが入っています。

 写真のようにタックルベリーも協賛しています。今の世の中、企業が社会貢献するのは当たり前といわれますが、実際には建前と本音は別のようです。さっと腰を上げる企業は少ないのですが、タックルベリーの企業姿勢には頭が下がる思いです。

 足掛け3年も経過すると壁画の進歩はめざましく、その絵は目を見張るものがあります。最初は一生懸命描いているという印象だったのですが、完成した壁画は愛らしくて美しくて、そして迫力があって誰もが称賛です。



 地元で獲れる魚がいっぱい描かれ、地元の魚の棚、たこフェリー、明石の天文科学館、友好都市である中国の無錫市、そして壮大なイグアスの滝、アマゾンの宝石といわれるオノオオハシなど、感動する絵ばかりです。




 ラストに描かれているのは兵庫県のシンボルマーク「はばタン」です。このシンボルマークは大震災から復興する兵庫の姿を象徴した“羽ばたくフェニックス” をデザインしたものです。午後1時過ぎに明石市議会議員の尾仲利治さん、神戸学院大学美術部鴎風会の上月早織さんらが最後の筆を入れて大壁画は完成しました。



 衣川中学校芸術部の部長である村山隼平君(中学3年生)は「正直言ってほっとしています。周りは女子ばかりで男子は僕1人。リーダーとしてやっていけるかどうか心配でしたがみんなの協力と五島理事長、そして学校やお父さんやお母さんの協力もあったからこそ、ここまでやれたと思います」と元気よく話してくれた。「週3、4回は訪れて午前10時から午後5時ごろまでみっちりと描きました。壁は大きくて傾斜があって描きにくくて本当に疲れました。けど、出来上がっていくたびに喜びが膨らみ、周りの期待もあったから、しっかりとやれなければとがん張りました。いまは充実感でいっぱいです」とは上月早織さん。
村山君らの努力と精神力には脱帽ですが、村山君も話していたように学校と保護者の協力があったからこそ完成できたと思うのです。衣川中学校のメンバーは中学3年生が中心です。中学3年といえば受験という大きな試練の年で、子どもだけでなく親も必死です。そのときに授業のあとや休みの度に壁画に熱中していたら「そんなことばかりしてないで勉強しなさい」という親が多いのではないでしょうか。ところがメンバーの親は誰もが「がん張りなさいと」励ましてくれるというから立派です。だからこそ子ども達は一生懸命にがん張れて、勉強もしっかりとやっていたと思います。壁画の完成は実はお父さんやお母さんの協力が一番だったのではないでしょうか。



 「壁画は完成しましたがこれで終わりではないのです。壁画は時間の経過とともに色あせてしまうので、その補修はこれからずっと続きます。と同時にいまは多くの人が関心を持って環境美化にも賛同してくれていますが、いつか関心が薄れ話題にも上がらない時期が来るかもしれません。いつまでも関心を持ってもらえるように、いまからが私達のスタートなのです」と五島理事長が熱く話していたのが印象的でした。



●●●今週の一押し●●●

15.jpg関西で大人気のかかり釣り。イカダとカセ(ボート)から狙うのが基本スタイルでターゲットはいぶし銀と呼ばれるチヌです。和歌山県毛見に今年4月にオープンしたカセ釣りがいま話題を集めています。波穏やかな和歌浦湾内の水深6奪薀ぅ鵑縫セをかけて、ブッ込み釣りでチヌを狙います。5月中は乗っ込みの時期で50詑罎梁膩燭竿を曲げてくれるのでファンが一気に増えています。

 4月後半に私がレギュラー出演しているサンテレビ・ビッグフィッシングの取材で訪れました。相棒は同番組のMCであるオール阪神さんです。ボケ(スナモグリ)をハリに刺してチョイ投げしてアタリを待ちます。水深が浅いためアタリはダイレクトで、油断すると竿ごと海中に持っていかれるから注意が必要です。この日も何回かそういう局面に遭遇してハラハラ、ドキドキでした。
 結果は5月15日に放送します。迫力のあるシーンが撮れていますよ。少しだけネタばらしすると阪神さん絶好調、私は最大47造鬟ャッチしました。
 
 カセ1隻2人乗りで6000円。時間は午前6時から11時30分まで、別料金で延長もOK。エサのボケは常備。要予約。

◆問い合わせ 船橋・ヒロ遊遊クラブ 筍娃沓魁Γ苅横粥Γ毅毅毅権
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森永誠
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森永誠(もりながまこと)
昭和31年に世界遺産で有名な鹿児島県屋久島で生まれる。中学1年で大阪に移り、大学卒業後に週刊釣りサンデーに入社して編集部員に。25年勤続したが廃刊を機に独立して編集プロダクション「オム・オーシャン」を設立。現在、サンテレビ「ビッグフィッシング」レギュラー、ラジオ大阪・月曜日「むっちゃ元気・オール阪神の週間釣り道楽」レギュラー。サンケイスポーツ、日刊ゲンダイ、週刊つりニュースなどに執筆中。釣りは何でもこなすが手軽に楽しめる防波堤の釣りや投げ釣りを好む。

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